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【黒子のバスケ】ブルーな愛情

第17章 真実



「…どういう意味だよ」

「そのままだよ。貴方が興味があるのは私じゃなかった。私はある人の代わりだった」


そう、分かってしまえば簡単な事。
彼も私の周りにいたたくさんの男子達と同じだっただけ。


「菅原くん、さつきが好きだったんでしょ?」

「え……」


彼は目を丸くして一瞬驚いた顔をしたがすぐに慌てた様子を見せた。


「隠さないで良いよ。大輝から全部聞いたからね」

「青峰…?」

「実際私も、何で私が嫌われたのか分からなかったんだけど、さつきが関係してるなら納得できる」

「いや、ちがっ…!」

「私と仲良くしてもメリット無くて、腹いせで嫌われた。結局菅原くんもあの子目当ての「違う!!!」


菅原くんの荒い叫びにも似た大声に思わず体を震わす。
頭では大丈夫だと思っていても体は恐怖に敏感だ。
菅原くんの前では恐怖はつき物になってしまっている。


しかし、彼をよく見ると様子がおかしかった。
先程まで焦りが見えていた顔が今は少し赤くなってる。
怒りからくる物かと思ったが、何の罵倒も浴びせられない。


何も出来ずに立ちすくんでいると、彼が急に顔を上げた。


「違う。俺が好きなのは…!」

「止めとけ、菅原」


突然聞こえた第三者の声に、菅原くんは言葉を切った。


まったく、タイミングが良いのか悪いのか…。

後ろから聞こえてきた声に振り返ると、やはりと言うべきか、大輝がいた。


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