第1章 記憶喪失
待って待って!
早すぎだって!!
「…ん、…待って…。
どうしたの?急に。
…って、くっ……力強すぎ!!」
彼の手を私から離そうとするが、全くびくともしない。
「ダメ、逃がさないよ。
寝室こっちだよね。」
ヒョイと私を抱き上げて
寝室のベットに連れて行かれた。
「、お前、
やっぱり嘘ついてるね。」
「っ!?
何でそんなこと
分かるわけ?」
「分かるよ、俺の手つきが、
手慣れてるし。
何より、我慢出来ない。」
私に覆い被さり、
ねっとり舐めるよう首筋にキスをし出した。彼の息が荒々しくなっている。
「俺もお前を好きだよ。
記憶がないだけじゃない?
少なくとも今俺は
お前を抱きたいぐらい好き。」
「…っ!カ、カカシ…」
私は、彼の言葉に呆気に取られた。私を好きだなんて…。