第7章 【番外編】マツノトクエスト 第六章
「ってかさ、二人共」
「「?」」
絞り出した私の声に訝し気な顔をするおそ松、不思議な顔をするカラ松。
実は我慢していたのだが、先ほどあのイケメン二人が消えた瞬間SPが空っぽになってしまい、腰が砕けるように地面にへたり込んでしまった。
「おぁっ、大丈夫かよ」
「ナス子!!」
二人が両方の腕を支えて立たせてくれたお陰で、地面に倒れるまでにはいかなく安心出来た。
「へへへ、でも見て二人共!! 私達レベル皆一緒の15になってるよ」
そう。
おそ松やカラマツは昨日の道中と今日の中途半端な戦いのお陰か私よりレベルが上がっていたのだが、先ほどのメタル坊を倒したおかげでやっと私も二人のレベルにおいつけたのだ。 ハハーン!!
「頑張ったな、ナス子。 一旦休憩して宿に帰ろう」
「そうだなぁ、風呂入って体力も回復しとくかぁ。俺達強くなったなぁ!」
「風呂入ったら休むその前に━━━━━━━━防具、買いたい」
私の念願の、カラ松事変衣装から解放される事を思うとクタクタで疲れた身体も気持ち的には少し楽になっている気がするのだった。