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【おそ松さん】マツノトクエスト

第2章 【番外編】マツノトクエスト 第一章



「んん……━━━━━━━はっ!」

 穴から落ちた後、どうやら気を失っていたらしい。
 知らない木の壁で作られた家の中、ベットに横たわって寝ていたようで視線を泳がす。

「もうこれゲームの中? なんかゲームスタートとか聞こえたような気もしたけど……。 他の皆はいないしどこ、ここ」

 起き上がり、自分の服装を確認する。
 いつも着ている適当なパーカーやズボンではなく、それよりももっと簡素な麻布?のような半袖の白い服に黒い革ひもで前を縛る仕様のトップス、そしてひざ丈あたりまでのベージュの短パン。
 ベットに寝ていると言うのに短い革靴と白いソックスを履いている。

「うは!! こ、これはまさしくファンタジーあるあるの旅立ち前の簡素な防御力皆無の装備衣装じゃないスか?! うひゃー!」

 ベットから降りて感極まった状態で床の上をピョンピョンと跳ねる私、ここに来る前のハタ坊の言葉など一気に吹っ飛んだ。

 ふと斜め上を見ると、何やらメーターがある。
 HP・MPと書かれており、そこに首を傾げていると詳細が開き装備一式が表示されて経験値・攻撃力・防御力など提示される。

「わぉ、凄い凄い!! 新作体感ゲームめちゃ面白いっ、これだけでテンション上がるんだけど!」

 ま、装備はね。
 初期ですから勿論予想通り攻撃力も防御力などもない。

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 名前:ナス子
 職業:冒険者
 LV1 経験値××
 攻撃力××
 防御力1

 装備
 旅立ちの服
 旅立ちのパンツ
 旅立ちのソックス
 旅立ちの革靴

 武器 無し
━━━━━━━━━━

「あ、武器……って! そうじゃなくて先に皆と合流しなくちゃ先に進めないしクリアが遠のくよね」

 とにかくまずはこの謎の家から出て幼馴染達を探そうと出て行こうとする━━━━━、のだがRPGではお決まりの事をしなくてはならない。
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