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【おそ松さん】マツノトクエスト

第2章 【番外編】マツノトクエスト 第一章


<ナス子side>

「これが新しいゲーム機だジョー」

「へぇ、これが新作体感ゲーム? 頭に被るだけでいいの?」

 今私ことナスナス子と松野家六つ子の7人は、ハタ坊のビルに呼ばれハタ坊の会社が作ったと言う新作、新感覚体感ゲームのテストプレイを頼まれ遊びに来ている。
 ちなみに内容はファンタジーRPG。

 これは意識がそのゲームの中に入り、まるで身体も体験できるかのようなものらしい。
 二次元大好き、ゲーム大好き、そしてファンタジー大好きな私と言えばそれはもうやるしかないって事で、渋る幼馴染兼弟達を誘い無理やりここに連れてきた。

 だって一人で遊ぶより皆で遊んだ方が楽しいよね?

 これを被ればなんと……ファンタジー世界へひとっとび!!
 憧れの冒険者になれるらしいのだ。

 まぁ、テストプレイを手伝う事でお給料が貰えると聞いて、お仕事もお休みもらって六つ子も文句言いながらもついて来てくれたんだけどね。

「ハタ坊、ホントにこれ大丈夫? 危ないヤツじゃないよね? 一度体験したら二度と目が醒めないとかそういうのじゃないよね……なんだかちょっと疑わしいと言うか……」

 慎重なチョロ松が置かれた椅子とヘルメットを見て訝し気にマジマジと見ている。
 でもそんな事はおかまいなしな私、そして遊べるだけでお金まで貰える事を喜ぶおそ松はなんのその、上機嫌だ。

「チョロ松~、野暮な事言うなってぇ! ちょっとこれ体験するだけでお金貰えるんだよ? ならやるしかないでしょぉ!!」

「おそ松の言う通り! しかもゲームの中に入れるんだよ?! ずっと憧れてたファンタジー世界……あぁ、魔法をぶっ放せる時がやってきたぁ」

 チョロ松の肩に自分の腕を乗せて説得する長男と両手を組んでキラキラと瞳を輝かせているであろう私の姿を見てチョロ松は呆れ目でコチラを見ている。

「はぁ、こんな事だけでお金もらえるってちょっと怪しいと思うんだけどねぇ」
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