第11章 優しさと嫉妬のオレンジ色
彼は私の耳にキスをすると、そのまま耳元で言った。
「大好きな子……クロエと、こうしてエッチするときは、少し強引にしちゃう……かも」
また体を起こしたロナルドは、私のパジャマを脱がせていく。
「でも、クロエの嫌がることは無理にしないから。ちゃんと、教えてね」
肌着も全て脱がされ、上半身は何も身につけていない状態になった。
彼も同じように、自身でパーカーとシャツを脱ぎ捨てた。
そして彼は、今度は直接私の胸に触れ、手では避けていた突起を口に含んだ。
「ん、あっ……!」
電気が走ったような感覚に、声を上げた。
彼は舌を器用に使い、片方の手ではもう一方の胸を弄っていた。
しばらくして舌が反対の胸に移されたとき、空いている彼の手が私の下半身へ伸びた。
「脚、少し開いて」
言われた通りにした。
すると、パジャマの上から秘部を撫でられる。
「はっ……ぁ」
声が自然と漏れていた。
正直、ウィリアムにされていたときの感覚を思い出していた。あのときは触れられこそしなかったが、下腹部から下半身にかけて、ずっと違和感を感じていた。
しかしあれは薬の影響が大きかったが、今は違う。
大好きな人に触れられて、体が自然に反応している。それは恥ずかしさもあったが、素直に嬉しいとも感じられた。
ロナルドの手がパジャマの中に入れられ、今度は下着の上から触れられた。
先程よりも強い刺激に、私は悶えていた。
そんな様子の私を見たロナルドは、堪らずキスをしてきた。
「下も、脱ごっか」
「……うん」
そうして私は、一糸纏わぬ状態となった。
初めて家族以外の異性に裸を見せた。自分だけが服を着ていない状況に、顔から火が出る程恥ずかしくなった。
「大丈夫。クロエ、綺麗だよ」
私の心情を読み取ったロナルドは、優しく言葉を掛けてくれた。
そして、彼は私の秘部に直接手を当てた。
恥ずかしいはずなのに、彼に触れられたいという思いも強く、私は無意識に脚を開いていた。
「ちゃんと濡れてくれてるね」
「……え?」
「感じてくれてるってこと」
表面をなぞっていた彼の指先が、私の中へ入ってきた。
「んっ……!」
「痛い?」
「大丈夫……だと思う」
これまでに感じたことのない感覚に一瞬戸惑ったが、彼を受け入れたかった。