Little lieR【イケヴァン◆ifイベ原作】
第15章 ImmoralitY END Ⅱ(背徳END・★)
「………ふぅ」
ぱしゃん、と湯に身を沈める。
「私は………二人とも愛しているのね」
レオとフィン………どちらの男も心に住まう。
どちらか一方を選ぶなど―――考えられぬほど程に。
「私は、最後まで罪深い存在なんだ………」
「あんたは………この期に及んで死ぬつもりなのか」
その声とともに、浴場へと入ってくるのは。
「レオ………! それにフィン………!?」
「ごめんね。でもあなたが無事だと云うことを、もっと確かめていたいんだ」
抱きしめてくる腕は、細身だけれどキレイに筋肉がついていた。
「で、でもんぅ………!」
偽りの思考を伝えようと開いた唇は、レオのそれで塞がれる。
「レフィリア………。俺に、あなたをください」
「あっ………!」
二人は返事を待たず、奪い合うように手を這わせ始める。
「や、めて! 私………っ!」
「レフィリア、素直になれ。
………あんたの本当の想いを、俺達に伝えろ」
この想いを偽らなければ。そんな考えは焼け切れていた。