Little lieR【イケヴァン◆ifイベ原作】
第14章 ImmoralitY END Ⅰ(背徳END)
くっ………っははははは!」
「………!?」
突然嗤い出した彼に、びくりと身体を震わせて。
「永遠とはすべてを破滅へと導くもの………。
私はこの世の誰よりも………恐れられたい」
彼は手にした短剣で、みずからの胸を切り裂いた。
「お兄様………!」
すぐさま駆け寄り、助け起こせば。
「母上も、一族もそしておまえも………。
何故何故みな私を愛さない………?」
ハッと彼女が吐息を封じた。
「憐れまないでくれ………。私の妹よ」
「お兄様………!」
彼は永遠に吐息を封じた。
「違う、愛してなかったんじゃないの………。」
兄の額に、キスを贈った。
「レフィリア………行くぞ」
「えぇ………!いま行くね!」
一瞬だけ永眠する彼の瞳に映し、二人の手を取った。