Little lieR【イケヴァン◆ifイベ原作】
第14章 ImmoralitY END Ⅰ(背徳END)
「なぜ………」
そこに佇むのは、レオとフィン。
「すまねえな。
ここまで派手にやるつもりはなかったが
あんたがレフィリアに触れているのを見たら、胸が焼けつくようで」
悪びれもせず、レオは笑う。
彼女の腕を掴んでいた兄公爵の手が緩む。
レフィリアはその隙を突き、彼の腕をすり抜けた。
よろめく脚を叱咤して、彼らのもとへ駆け出す。
「レフィリア………もう大丈夫だよ」
フィンに抱きしめられ、彼女は泣きながら頷いた。
「私から妹を奪うのか。
ふっ………人の身でありながら、随分と大それたことを!」
「お兄様! やめて………!」
抜き身の刃に怯むことなく、庇うように両腕を広げた。
彼は………すこしだけ正気を取り戻して。
「おまえは………本当にこの男達を選ぶのか」
「えぇ。お兄様は大切な家族よ………、それ以上でもそれ以下でもない」