第6章 その女中、万能
シ「別になりたくてなった訳じゃない。されたんだ」
『ですが、今日の処は大人しく彼女に従った方が良いのでは…?』
ためらいがちに私が言うと
シ「……さっさと追い返せ」
淡々とそう返って来た
セ「エリザベス様はダンスをご所望のようですが……」
シ「………」
今度は返答すらなし……
セ「坊ちゃん
私は拝見したことはございませんが…
ダンスの教養はおありで?」
シ「……」
くるん
え?
椅子ごと後ろに回って……
え?
まさか
ダンス踊れないんですか!?
『ぼ、坊ちゃんまさか……』
セ「…どうりで
パーティーにお呼ばれしても壁の華を決め込む訳ですね」
あらら
セバスチャン呆れきってるよ……
シ「…