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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第2章 アボカド


俺と相葉さんはぐったりしながら、ふたりをただ眺めてた。

「…リーダー、大丈夫かな…」
「ん…」

空元気だっていうのはわかってる。
でも、今の俺たちにそれをどうしてやることもできない。

ただ、リーダーの傷が癒えるのを待つしかない。

「あ」

そうだ。
翔くんに釘刺しておかないと…

もうあんなことさせちゃいけない。
今回は相葉さんだったから良かったものの。
どこからどう漏れるのかわからないし。

「ちょっとさ、相葉さん。俺、翔くんと話してくるよ」
「え?」
「ほら…写真…」
「あ…そ、そうだね」

一緒に行くと言うけど、いっぺんに三人で消えたら怪しまれる。
相葉さんには残ってもらって、こっそりと翔くんを外に呼び出した。

一応、ちょっと残ってる後始末を手伝ってねってことにしといた。
ドームの会場に入ると、スタッフさんがまだ撤去作業をしている最中だった。

邪魔にならないよう、無人のベンチまで二人で歩いた。

「なに?後始末って」
「あのさ…翔くんさ、ニノと付き合ってるの?」
「は?何いってんだ?」

まあ、とぼけたくなるのもわかる。
でも俺はあの画像見ちゃってるしなあ…

なんだか生々しく思い出してしまった。

「見た人がいるんだよ。リハの日さ…翔くんニノと何してた?」

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