• テキストサイズ

カラフルⅤ【気象系BL小説】

第7章 ショコラ scene5



「わ~~!舞ちゃんっ翔ちゃんっ…」

実家のリビングから雅紀の慌てた声が聞こえた。

「ど、どうしたの?相葉さん」

舞が慌ててキッチンからリビングに飛び出していった。
キッチンで舞の手伝いをしていた俺も慌てて後をついていく。

「あーっ!」

雅紀が持ち上げている、俺の姪の口からだばーっとオレンジ色の液体が漏れてきている。

「ご、ごめんなさあっい!」
「いやいいの。どうしたんだろ?体調悪い?」

姪っ子は、口から大量にさっき飲んだジュースを戻しているが、きゃっきゃと笑っている。
雅紀の慌て方が面白いらしい。

「体調悪いわけじゃないだろ。おまえが構いすぎるから、はしゃいじゃったんだろ?」

雅紀から姪っ子を受け取ると、舞が雅紀の服をタオルで拭き出した。

「ごめんなさい…お洗濯するから、脱いで?」
「えっ…だ、だいじょうぶっ」

その間に俺も、びしょびしょになってる姪っ子の口やら服やらを拭いてやった。

「こら…めっだぞ?」
「あーう」

姪っ子はもうだいぶ言葉もわかるし、喋るんだが…
こんなときはしゃべれないふりをするんだ。

子供って、日々成長するんだなあ…
ごまかしやがって…

「いや~…でもさ、女の子かわいいねえ…俺んとこさ、どっちも男だからさ」
「あー。そうだったな」
「女の子って柔らかいんだねっ」

/ 514ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp