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カラフルⅤ【気象系BL小説】

第1章 バニラ


咄嗟のことで、なんで隠しちゃったのかわからない。
わからないけど、逆に恥ずかしくなってきちゃって困った。

「…俺に咥えさせたくせに、なんで隠してるわけ?」
「ご、ごめん…」

けど今更、手を外すこともできなくて。
恥ずかし過ぎて足を抱えて丸まったら、ニノがニタリと笑った。

「ふうん…」

なに?なんだろ。
どこみてんだ…?

じーっとニノが見てるそこは…

俺のケツだった。

「ん?」

俺のケツの前にしゃがみ込むと、にっこりとすんごくいい笑顔を見せた。

「じゃあ、本番いこうね」

くるりと振り返って周りを見渡したかと思ったら、テーブルに手を伸ばして何かを取った。

翔ちゃんにもらった、顔に塗るオイルだ。
天然成分しか入ってないとかで、時々お肌が荒れたときに塗ってた。

なんでそんなもの…

って思ってたら、ニノはそのオイルを手のひらに出した。

「力抜いてね」

なんのこと?
そう思った瞬間に、ずぶりと指がケツの穴に入ってきた。

「っーーーーー!?」

足を抱えてる手を外そうとしたら、ガシッと掴まれて。

「動くなよ…怪我すんぞ?」
「ま、待って…まって、ニノ何してんの?」

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