第4章 バッカス
大野さんがちょっと身体を引いたら、翔ちゃんが慌てて起き上がった。
「ああっ…で、出ちゃうっ…」
でも、酔っ払ってるせいか、そのままバタンと戻ってきた。
「うわ、大野さん中で出しちゃったの…」
「ごめん…我慢できなかった…」
慌てて大野さんがティッシュでそこを押さえた。
「だって翔ちゃん気持ちいいんだもん…」
「うっさい…バカ…」
いいな…俺も…入れたいんだけど。
翔ちゃんは腕で目を覆って、されるがままになってる。
チャーンスっ!
さっそく翔ちゃんの足元に移動してマットレスに飛び乗った。
「おわっ…」
「ちょっとごめんね」
大野さんを退かして、翔ちゃんの足の間に入った。
「えっ…ちょっ…ニノっ…」
慌てて起き上がろうとする翔ちゃんの上に覆いかぶさった。
「嘘だろ…」
「んふふ…もうちょっと…我慢してね?」
「そんな可愛く言っても駄目だからなっ…」
ちらっと大野さんの顔を見たら、呆然とこっちを見てる。
顎をクイッと動かすと、やっと気づいてマットレスに乗っかってきた。
「智くんっ…ちょっと!」
翔ちゃんの腕を掴んで、押さえてくれた。
「もおっ…無理っ!無理だからっ…」