第4章 バッカス
もしかして…気持ちいいのかな…?
がつんと大野さんが突き上げると、それに合わせて俺たちも揺れる。
でも翔ちゃんは俺を口から出すことなく、じゅるっと吸い上げた。
「ヤバイ…ヤバ…」
気持ちいい。
べろりと裏筋を舐められて。
そのまま先端を舌でぐりぐりされて。
「あ…ニノ…」
「え…?」
イキそうになってたら、大野さんが動きを止めた。
「なんか、乾いてきちゃった…滑るものある?」
「えっ…」
そっか…男って濡れないから…
「なんかあったかな…」
ローションなんて使ったことないし…
「あ。これどう…?」
ちょっとほっぺたが乾いたとき塗るように、ワセリン置いてたんだ。
「いいかも」
棚の上に置いてあるワセリンの小さなケースを大野さんに渡すと、ぱかっと開けて指で取った。
「ん…」
「翔ちゃん、もうちょっと我慢してね…?」
大野さんが優しく翔ちゃんに声をかけて、つながってる部分に塗りつけた。
ゆっくりとまた腰を動かすと、ぬるりと吸い込まれていったのが見えた。
「うわぁ…卑猥…」
「おっ…おまえだってっ…翔ちゃんに咥えさせてっ…ヒワイなんだよっ…!」
堪んないって顔をしながら、大野さんは腰を動かした。