第2章 アボカド
ぶるぶると相葉さんが震えだした。
「うう…おーちゃんっ…」
ど、どーしたっ…
いきなり相葉さんは泣き出した。
「俺、嬉しい…っ…」
「相葉ちゃん…」
「欲しがってくれて嬉しいよ…」
ああもう…
「うん…うん…」
大野さんは起き上がると、相葉さんをふんわりと抱きしめた。
「欲しい…相葉ちゃんが欲しいよ…」
「うん…うんっ…」
なんて愛おしいんだろ…こいつら…
我慢できなくて、がばっと二人に抱きついた。
「うわあっ…」
「わわっ…」
ぼすっとマットレスに3人で倒れ込むと、めちゃくちゃに二人にキスした。
「ま、松潤…?」
「潤??」
「早く…」
「え?」
「早く…ふたりが繋がってるの、見たい」
そうだよ。
俺は見たいんだ。
大好きなふたりが、愛し合ってる姿。
「なーんだよ…ヤキモチ妬かないわけ?」
「妬かない。ふたりとも好きだから」
目をまんまるに見開いたかと思うと、笑いだした。
「ぶっ…」
「ふふ…」
相葉さんの緊張がほぐれて、やっと笑ってくれた。
「おーちゃん…」
「うん…」
大野さんが相葉さんに腕を伸ばして。
ふたりは抱き合った。
そのままいっぱいキスを始めて…
なんだかその音を聞いてるだけで、俺はとてもしあわせだった。