第2章 アボカド
慌てて手を止めたら、相葉さんが俺を見上げた。
「ねえ…俺、勃っちゃった…」
「しっ…知らねえしっ…」
つか、俺もだよっ!
何回ズドンと来てると思ってんだ!
「俺も…」
「え?」
「…勃った…」
大野さんが小さく言った。
「だって…ちゅーするの久しぶりだったんだもん…」
もじもじして俺と相葉さんの顔を見た。
「…甘えていいなら…」
「うん…」
「もっと、したい、な…?」
何回目かのズドンが来た。
今度は下腹に響くくらいどでかいズドンが来た。
「おーちゃん…」
相葉さんが嬉々としてる。
いや、待て。
これ以上したら…
「大野さん、俺…止まらなくなるよ?」
俺だって、大人の男だ。
こんな据え膳状態、我慢できるわけがない。
「いい…だって、松潤も…」
ごりっといきなり股間を腿で擦られた。
「あひゃっ」
「…苦しいよね…?」
「でもっ…」
「相葉ちゃんと松潤なら……」
きゅっと顎を引いて、俺を上目遣いで見上げた。
「俺、いい…」
そっと目が閉じられて…
キス、待ってる。んだよね…?
相葉さんの顔を見たら、目で頷いた。
ああ…もう、俺、だめだぁ…
ガラガラと理性の崩れていく音が聞こえた。