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せんせい
第2章 2
口づけを解くことなく、雄也がゆっくりと身体を押し倒してきた。
無意識にぴくりと身体が震える。
雄也が唇を離し、制服のブレザーのボタンに手を掛けてきた。
その手を掴み、制止させる。
「志穂、そろそろ…いいだろ?」
この先何が行われるのか、くらいこういうことに疎い私にだってわかる。
でも、やっぱり怖い…。
「だめか?」
目にうすい水膜を携え、私を見つめてくる雄也。
ずるい。
私、雄也の涙に弱いんだ…。
私は、目を閉じて「いいよ。」と頷いた。
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