第2章 吉原
後から急に何者かに腕を掴まれた
『ヤダ…! たっ、助けて!! 』
後ろを振り向けば見知らぬ男がいた
前を向けば父と母は泣きそうな顔だった
母が近づいてきた
母「莉奈、ごめんなさい…」
そう言うと母は莉奈の腕にブレスレットをつけた
母「私とお父さんで作ったのよ…御守り代わりに…使ってね」
父「莉奈…すまないな」
『お父さん…お母さん… 』
莉奈はそのまま外へと連れていかれようとしていた
莉奈は最後に…
『今までありがとう…さようならっ 』
と、言い残して知らない男に連れていかれた
遊女への始まり…