第3章 花魁
『私を花魁…! 』
美「お前さんは指名度が高い。そろそろ花魁と言う称号をあげても良かろう」
『ありがとうございます! 』
美「花魁になるという事は個室が貰える…今までの着物よりももっと豪華な着物を着なければならん。」
『お金の事なら大丈夫です。 』
美奈子は嬉しそうな顔をした
莉奈は久しぶりに笑顔になった
『花魁…かぁ 』
莉奈は与えられた個室の部屋で呑気に呟いた
少し気分が上がったような感じがした
『化粧を豪華に…簪を豪華に…着物を豪華に… 』
花魁になれば全てを豪華にしようと思った莉奈
そして、今までよりももっと沢山の客を相手にしなければならない。
まずは化粧を優先にした
今は自由な時間。個室を出て外へ出る
『ここ、ね 』
お店の中には肌を白く見せる粉。口紅、アイライン、チーク…全てが揃っていた
莉奈は全て高いものを選ぶ
勿論、高いものだけあって総額は相当な値段だった。だがそれでも、莉奈は気にしなかった。
莉奈は花魁という言葉にうかれて、頭がおかしくなった
『これでもっと美しくなれる 』
莉奈の顔には怪しい笑顔がうかんでいた
それはいい笑顔か悪い笑顔かはわからない…