第5章 仔猫から恋人になりました
「『.....』」
お姉さんに晩御飯が出来たと呼ばれ部屋に行くと
そこにはエンデヴァーが座っていた
「さぁ!遠慮せずたくさん食べてね🎵」
『い、いただきます』
食事中にしゃべるのはほぼお姉さんのみ
焦凍は相づちを打つか頷くだけ
特に今日はエンデヴァーがいるためかいつも以上に無表情で無口だ
「華澄葉月.....個性は"風"だったか」
「なんで知ってだ」
親子で火花を散らして睨みあう
横からは冷気、前からは熱気がやってくる
たまらず冷気と熱気を遮断し温度調節をした
『あっお姉さん私のそばに居れば
快適な温度で過ごせますよ?』
「ホントだ...」
睨みあいを続ける二人をそのままにお姉さんと二人で先にご飯を済ませた
『あの~そろそろおいとまさせて...』
「待て」
『なんでしょうか?』
いくら独り暮らしだからってあんまり遅くなるのはなぁ~
「お前の家は今日からここだ」
『へ?......はあああ!!?』
「なに言ってやがる」
「焦凍の隣の部屋が空いているそこを使え」
『えっ!な、なんで!!?』
「今回の様なこと始めてではないはずだ
話し合った結果、焦凍の恋人だからと言うことで
ここで面倒を見ることになった
あと、お前の個性ただの風では無いだろう?」
うっ!なんかエンデヴァーが怖いんですけど....
「そうなのか葉月?」
『冷風、温風、微風から台風
範囲を特定して真空状態を作ったりも出来る
あと公にはしてないけど、怪我を治すことも出来るの』
「怪我を...治す?」
あはは...自分でもなんてチートなんだと思います
「お前なら焦凍の嫁になっても文句は無い」
「テメエに決められたくねぇ
が、確かに葉月となら構わねぇ」
『えぇっ!!?』
「嫌か?」
『違っ嬉しいけど...
ホントに私で良いの?』
「葉月が良い」
私、華澄葉月は
なぜかエンデヴァーに焦凍の嫁認定されました
「オッケイなんだよね葉月ちゃん!
嬉しい!私妹欲しかったんだ~」
当事者そっちのけで嬉しそうにはしゃぐ
お姉さんとは仲良くやっていけそうです