第3章 お出掛けしました
「え~と...どういう事かな轟少年?」
「許可は取ってある」
机の上で寛いでいる仔猫もとい葉月を見て
オールマイトは子首を傾げた
「えっそうなの?じゃあいいか」
戸惑いながらも授業を始めた
「轟さんこの子の名前はなんですの?」
お昼ご飯に食堂へやってきた焦凍は仔猫の名前を聞かれて名前を知らないことに気づいた
「お前なんて名前だ?」
「待て待て待て!!猫に聞いて喋るわけねえじゃん!?」
『(葉月だよ)』
仔猫に声をかけミィ~と一声鳴くと焦凍は"葉月だ"と答えた
「マジ!!さっきので会話成立?!」
「今喋っただろ?」
不思議そうに首を傾げる焦凍に
猫が鳴いただけだとクラスメイトは言った
「オイオイオイ!ここはいつから動物園になったんだ?!」
入ってくるなりハイテンションで話すプレゼント・マイク
「動物園に猫はいねぇ」
「確かに普通の猫はいないな」
「そうだな珍しくもねえよな」
「厳しぃー!?」
午後からの授業でも葉月の存在を気にするが
特にお咎めなしで授業は進んだ
「おっと!そうだお前たちに聞きたいことがある
普通科の女子リスナーが数日前から行方不明だ
なんか知らないか?」
「普通科のモブなんか知るか!?」
「名前や個性を教えてください」
ざわつく教室で一番に答えた爆豪
ついで冷静に特徴を聞き出す飯田
「名前は華澄葉月
銀色ロングの髪に金色の瞳の美女!
個性は"風"だ」
「葉月...銀色...風?」
ふとすやすやと自分の膝で眠る葉月に目線を落とした
「っ美女!?それは是非ともお近づきになりたいぃ!!?」
峰田の叫び声で考え事を中断した