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【HQ】初恋は叶わない
第6章 ろく
ふわっと
開けていた窓から風が入ってきた。
君が好きな桜が咲く、
春の柔らかな風。
その風に攫われて
机の上に置いてあった封筒が
裏向きになって俺の側に落ちる。
そこには、
表の宛名と同じ綺麗な字で
の名前が書いてあった。
木葉、と。
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