第6章 あの日の誓いは永遠に (謙信×舞) R18
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「謙信様…ごめんなさい。私…」
湯浴みを終え部屋に戻った舞は、謙信の腕の中で申し訳なさそうに謝った
「全くだ。まさかそんな下らん理由で拒まれたとは」
「くっ、下らなくはないです…っ、私は真剣に悩んでたんですからっ」
「それが下らんと言っている。例えお前が不治の病にかかったとしても、顔に火傷を負って顔が変わってしまったとしても、俺の愛は絶対に変わる事はない。何があっても守り抜くと誓ったあの日の言葉に偽りはないのだからな」
真っ直ぐな瞳に見つめられ、紡がれた言葉に涙が零れおちる
謙信がそこまで想ってくれている事が嬉しかった
「お前の事情も考慮しろと信玄に言われ昨日は耐えたが…もうやめだ。俺にはそんなやり方は性に合わん。昨日の分までまとめて愛してやるから覚悟しておけ」
「っ、謙信様…っ!やっ…んん…っ」
まるで飢えを満たすように、性急に唇を割り入り込んできた舌が舞の舌を絡め取ってゆく
何度も何度も奪い尽くされ、声は掠れて出ないほど啼かされて
漸く解放されたのは外が白み始めた頃だった
「舞、今日はゆっくり休め。また夜にじっくりと愛してやろう」
重い瞼を閉じて眠りについた舞に触れるだけの口付けを落とした謙信は、笑みを浮かべながら着替えを済ませる
夜になればまた
二人だけの甘い時間がやってくる
そんな熱い想いを胸に抱き、謙信はゆっくりと部屋を後にした
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