第5章 守りたいもの 後編 (光秀×舞) R18
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「好きではないですっ!」
「やれやれ、仕方ないな」
光秀はクスリと笑うと、自身の着物を脱ぎその鍛えられた肌を晒した
白い肌に程よくついた筋肉が美しい身体を作り上げている
その美しさに舞は息を飲み、光秀をじっと見つめていた
「くくっ、そんなに見つめられては、穴が空いてしまいそうだ」
揶揄うように言うと、舞は顔を赤らめた
しかし、その後すぐにその表情を曇らせる
その理由がすぐに検討がついた光秀は、舞の手を掴み左肩の上に乗せた
「この傷は、お前と共に過ごす時間を与えてくれた。そして、この想いに向き合う覚悟をくれた。だから俺にとっては、何にも代え難い大切なものだ」
「光秀さん…」
「これがなければ、今こうしてお前といる事はなかっただろう。以前の俺は、お前が笑っていられるなら、お前を守るのは俺でなくても構わないと思っていたからな」
近くにいて、時々でいいからお前の笑顔に癒しを貰えればそれでいいと。
だが、今は違う。お前を守る役目は他の誰にも譲るつもりはない。
お前は、命を賭して守りたいと思う、唯一人の相手なのだから
「これから先もずっと、唯一人お前だけを愛すると誓おう」
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