第20章 甘い悪戯 (光秀×舞) R18 BDリクエスト作品
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軍議を途中で抜けた後、光秀は舞の部屋へと向かっていた
(まさか…本当にお許しになるとはな)
策を講じるべく色々と考えを巡らせていた光秀だったが、肩透かしをくらい、苦笑いを浮かべる
暫くして、舞の部屋の前へ辿り着くと、光秀は静かに戸を開き中へと入った
スヤスヤと眠る舞の枕元に腰を下ろし、寝顔を覗き込む
(誰かの元へ帰る…というのは、悪くない心地だな)
自分とは縁遠いものだと思っていたが、こうして実際にお前が待っていると思うと、どんな窮地に立たされようと必ず戻らなければ、という気持ちになる
「とんだ誕生日祝いを貰ったものだ」
クスクスと笑みを浮かべると、舞がそれに気づいたのか、ゆっくりと目を開いた
「えっ……、み、光秀さん…?」
「漸く起きたか。楽しい夢でも見ていたのか?可愛らしい寝言を言っていたぞ」
「っ、ええっ?!ど、どんな寝言ですかっ?!」
「光秀さん、もっと口づけして下さい、なんて愛らしく強請っていたな」
「っ、えええっ?!わ、私そんな事……っ!」
頬を真っ赤に染め、布団を被ろうとする舞の手を遮り、ふっと笑みを浮かべる
「冗談だ。相変わらず騙されやすいやつだ」
「っ、そんな冗談…心臓に悪いです…!!」
頬をプクッと膨らませ抗議の声をあげる舞の手をギュッと握りしめ、奪うように唇を重ねる
チュ…と音を立てて唇を離すと、舞は驚いた表情で光秀を見つめていた
「っ、み、光秀さん…?」
「お前が愛らしいから口づけたくなっただけだ」
「っ、ふ、不意打ちすぎます……っ」
耳まで真っ赤に染める舞を見つめながら、クスリと笑みを浮かべる
「続きは俺の御殿へ戻ってからだ。すぐに支度をしろ」
「えっ、光秀さんの御殿…ですか?」
「お前を離す気は無いと、昨日伝えただろう?ここでは俺の気が休まらんからな」
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