第17章 今日という特別な日に (光秀×舞) R18 誕生日SS
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「っ、光秀さん…っ」
「・・・・・」
ただただ強く抱きしめられ、まるで心臓を鷲掴みされたように呼吸が苦しくなり掠れた声で光秀の名前を呼ぶと、ゆっくりと顔が近付いてきて、そのまま唇を奪われる
「ん…っ…ふ…あぁ……っん」
何度も角度を変えながら、光秀の舌が舞の口内を犯し、蹂躙していく
漸く解放された時には、舞の瞳は涙で濡れ、じんわりと潤んでいた
「光秀さん……っ、急にこんな…っ、心臓に悪いです…っ」
舞は呼吸を乱したまま素直な気持ちを光秀に伝えると、光秀はじっと舞を見つめ、漸く口を開いた
「舞、今日の宴はお前が申し入れたと信長様は言っていた。何故、そんな事をした」
少しだけ怒気を含んだ声音に、舞は眉を寄せ、瞳を伏せる
「いつも、陰で頑張ってる光秀さんをみんなで労いたかったんです…。この3日…みんなと準備を進めながら話をしていて、光秀さんがどれだけみんなから信頼されているのかがわかって凄く嬉しかったですし、誕生日くらいは光秀さんに…みんなの輪の中心で笑っていて欲しいって…そう、思って……」
「俺はお前の言動に振り回されて、宴の間中ずっと落ち着かなかった。安土を離れる時に忠告しただろう。もっと警戒心を持てと」
「べ、別に話せないような事なんて何にもなかったです…っ」
光秀の言葉を聞き慌てて否定をすると、光秀はふっと溜息をつき、その後ふわりと笑みを浮かべた
「全く…俺はお前に会いたくて急いで帰城したというのに、出迎えが秀吉とは…あまりの衝撃に言葉が出なかったぞ。今すぐ責任をとれ」
「んんん……っ!!」
再び激しく口付けられ、身体中が熱く、ぐずぐずに蕩けていく
光秀が、意外にも独占欲が強い事を知った舞は、光秀の身体をギュッと強く抱きしめながら、
(来年の誕生日は、絶対に二人きりで過ごそう)
そう決意し、光秀に身体を委ねたのだった
その後、声が枯れるまで啼かされ続け、暫く起き上がれなくなった事は、二人だけの秘密。
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