第15章 新たなる決意 (秀吉×舞) R18 リクエスト作品
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(やっぱり…満たされない、よな……)
舞の身体を抱きしめながら、秀吉は真実を受け入れる覚悟を決められずにいた
ただ、心にぽっかりと穴があいたような、寂しい気持ちに支配され、唇を引き結ぶ
暫く沈黙が続いた後、先に声をあげたのは舞だった
「秀吉さん、私……話さなきゃいけない事があるの…」
「……っ、ああ………」
真剣な眼差しで真っ直ぐ見つめてくる舞の姿に、いよいよ覚悟を決めなければ、と思っていた矢先
舞の顔が急に青ざめていき、その辛そうな様子に思わず顔を覗き込むようにすると、舞は俯きながら言葉を紡いだ
「家康の………」
「っ、家康が……どうしたんだ…?」
ドクドクと心拍数が上がり、冷たい汗が背中を伝う
「家康の………っ。薬…取って欲しいの…っ」
「ああ、薬……っ、薬?!具合、悪いのか?家康の薬はどこにあるんだ?」
「そこの…棚の中に……」
「わかった。待ってろ」
秀吉は棚から薬を持ってくると、水と一緒に舞へ手渡す
それを受け取った舞は、ゆっくりと口に含み飲み下した
「具合悪いなんて知らずに…無理させて悪かった。傍にいてやるから…ゆっくり休んでろ」
「うん。秀吉さん、ごめんなさい…。最近、ずっと体調が悪くて……」
「それで、最近よく家康の所へ行ってたのか?」
「うん………」
舞の具合が気になりつつも、家康の所へ行っていた理由がわかりホッと胸を撫で下ろす
穏やかな気持ちで舞の頭を優しく撫でると、舞は寂しそうな顔で見つめ返してきた
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