第13章 激情に囚われて(謙信×舞) R18
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「痛々しいな……」
謙信は舞の手首を縛っていた縄を解くと、そこは赤くなっていて、うっすらと血が滲んでいた
「謙信様が私の事を凄く愛してくれているのがわかったので、大丈夫です。こんなの、すぐ治りますよ」
舞は笑顔を覗かせると、謙信の背中に手を回して、その身体をギュッと強く抱きしめた
「助けに来て下さってありがとうございます。謙信様の元へ戻れて幸せです…」
「っ、当たり前だ!俺にはお前よりも大事なものなどないのだからな」
「はい。私も謙信様がいつだって一番です。だから…謙信様にもっと抱きしめて欲しいです…」
「舞……」
謙信は舞の背中に手を回すと、優しくそっと抱きしめた
「お前の事になると、どうも歯止めがきかなくなる。閉じ込めて全てを奪い尽くしても全然足りん…」
「じゃあ、もっと奪って下さい…。もっと謙信様をたくさん感じたいから…」
頬を染め、謙信の唇に触れるだけの口付けをすると、すぐに引き寄せられ、深く口付けられる
絡まり合う舌が熱を生み、身体が再び熱く蕩けていくのを感じながら互いを求めあった二人は、夜が明け外が白み始めた頃…漸く微睡みの中へと落ちていった
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