第12章 貴方という存在 (信長×舞) R18 アンケ2位祝SS
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「へっ?えっ…?えええっ!?」
突然の爆弾発言に目を丸くする舞を見て、信長は可笑しそうに笑うと、舞を抱く腕に力を込めた
「あの反物は、いつか貴様を送り出す時の為に俺が南蛮から取り寄せて用意したものだ。貴様が着たいと思う衣装を作れ」
「それって……私が信長様と、その……」
まだ信じられないという表情で見つめてくる舞に思わず溜息を洩らす
「貴様…今更何を聞く気だ。言っておくが、俺は生涯貴様を離す気はないからそのつもりでいろ」
「っ、信長様……。はい…っ」
「笑ったり泣いたり…忙しいな、貴様は」
ぽろぽろと涙を流す舞の頬へ唇を寄せ、そこへ優しく口付けを落とす
舞は幸せを胸一杯に噛みしめながら、何があってもずっと傍にいようと心に誓うのだった
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