第11章 抗えない運命 (家康×舞) R18 アンケ1位祝SS
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「っ、舞……」
「好きだよ、家康。家康の事が好きなの…」
重ねられた唇が離され小さな声で紡がれた言葉に、家康のタガは一気に外れ、再び舞の唇を塞ぐ
(あんたを離すなんて無理だってわかった。最初からこうなる運命だったんだ…)
「っ、家康……っ、あ…っ」
何度も角度を変え、柔らかな唇を食み舌を絡ませる
そのまま首筋に顔を埋め、チュ…と赤い花びらを散らした
「んっあ…っ、はあ…っ」
(っ、もう無理。我慢出来ない……)
甘い声を上げ、頬を赤らめる舞の姿に感情が抑えられなくなった家康は、舞の膝裏を持ち上げ体を抱き抱えた
「っ、家康……?どこへ行くの…?」
「俺の部屋。ここじゃ、いつ誰が来てもおかしくないし、それに…あんたのそんな声、誰にも聞かせたくない」
「っ、家康…!!」
「言っとくけど、あんたに拒否権はないから。俺の事散々振り回した責任とりなよ」
家康はそう言うと、顔を真っ赤に染めた舞を抱え部屋に戻り、褥にゆっくりと体を降ろした
そのまま舞の体の上に跨り、舞をじっと見下ろす
台所ではお茶の香りで気付かなかったが、舞の体からは微かに秀吉の香りがしていて、家康は眉をひそめた
「ねぇ…何で手、繋いでたの…。帰って来た時も、ずっと繋いでた…」
「っ、それは……」
「その着物だって、あんたが秀吉さんの為に選んだんだってすぐにわかった。あの時は、似合わないなんて言ったけど…本当はあんたを取られたみたいで嫌だった」
家康は想いを少しずつ吐露しながら、舞の帯を解き、着物を脱がせていく
露わになった肌へ唇を落とすと、舞の身体がピクリと震えた
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