第2章 優しい嘘に御用心? (謙信×舞) R18
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内乱の鎮圧の為、出陣してから早5日。
取るに足らない小さな戦だと思っていたが、すぐ戻ると告げて出てきたにも関わらず、後少しの所で激しい抵抗にあい、鎮圧出来ずにいた。
「早々にこの戦を終わらせる為、明日はこの俺自ら先陣を切り、引導を渡してくれる」
謙信は、募る苛立ちを抑えながら、春日山で待っている舞の事を想っていた。
「舞……」
お前と離れてから、もう5日か。
5日とは、こんなにも長いものだっただろうか?
今日には帰城出来ていた筈だった。
今頃は、戦の疲れなど忘れ、お前をこの腕に抱き、お前の温もりを肌で感じていた筈だ。
「明日は必ず戻る…。待っていろ、舞…」
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