第12章 第12話
翔「…俺…何を望んでたんだろ…」
訳も解らずこの世界に迷い込んで…
ただ潤に会いたいだけで押し掛けて…
潤の迷惑も考えずに居座り続けて…
でも違う…同じ潤でも…
潤『翔くん…』
翔「潤…」
会いたい…潤…
帰りたい…潤の側に…
俺はそのまま身体を丸くして踞っていた
その時…
「何だ?誰かいるぞ?」
「お、ホントだ」
翔「…え?」
知らない男の声が聞こえ顔を上げると、そこにはやはり面識のない男が3人立ってこっちを見ていた
男①「お、ラッキー♪美人じゃん!」
男②「でもこいつ、どっかで見た…」
男③「あ、あの時俺らが捕まえようとしたら逃げ出した奴だよ」
男②「あー、そっか!」
捕まえようとした…?
…それってまさかこっちの世界の俺の事!?