第10章 第10話
翔「確かに同意の上での行為ではなかったから、強姦された…って言えばそうなのかもな…」
潤「・・・」
翔「雅紀とは何もなかったって言っても…信じてくれなかったし…」
潤「…そのキスマークを見たら何もなかったって言われても俄には信じられない…それに本当に何もなかったなら何で弁解しないんだよ」
俺が問い詰めても、その事だけは翔は何も言わなかった
何も言わない理由…それって…
潤「翔…雅紀の事好きなんだろ…?俺に抱かれたのも同情からか…?」
翔「違っ…!そんな訳な…!」
潤「もう良いよ…雅紀の所でも何処でも行けよ!」
翔「潤!」
俺はそのまま部屋を飛び出しドアの前に佇んでいた
その時、部屋の中からは微かに翔の泣き声が聞こえたような気がした…