第6章 第6話
潤「何て言ってきたんだよ」
翔「…軽く謝罪されて、明日1日休んで明後日からまた来て欲しいって…」
何ふざけた事言ってるんだ!あの男は!
潤「馬鹿にしてる!翔行くことない!あんな店辞めてしまえ!」
翔「でも…」
潤「また『こっちの俺が』って言うつもりかよ。なら辞めた方が良い。さっき他の店員に聞いたけど、こっちの世界の『翔』は先月位からずっと辞めたがっていたって聞いたから」
翔「えっ?本当に?」
やっぱり知らなかったんだな…聞いてて良かった
翔「…でも新しいアルバイト探すにしても『俺』が馴染めるかな…」
はあー…やっぱり『こっちの俺』かよ…
潤「解った!こっちの『翔』の事は俺が何とかするから!」
翔「え?」
潤「だからお前はやりたい事すれば良い!解ったか!?」
俺がそう言うと翔はうっすらと涙を滲ませて
翔「うん…ありがとう潤…」
綺麗な笑顔で俺に微笑んでくれた