第3章 第3話
潤「行くって…何処に?」
翔「…とりあえず家に電話して俺が住んでた部屋を聞いてみる…」
潤「そんな事聞いたら不審に思うんじゃないか?」
翔「そうかもしれない…それならそれで、どっかアパートでも探すよ」
そう言って翔はカバンを持って出ていこうとしていた
このまま行かせるのが良い…
俺は関係ないんだ…
そう頭では解っているのに、何故か俺は翔の腕を掴んでいた
翔「…潤…?」
潤「…そんな高熱のまま何処行くってんだよ…部屋に着く前にまたぶっ倒れるだけだぞ」
翔「大丈夫だよ…俺そんな柔じゃ…」
潤「…ここにいろよ」
翔「…え?」
俺…何言ってんだ?
潤「だからここに居ても良いって言ってんだよ」
俺がそう言うと翔はまた涙を滲ませながら
翔「…良いの…?俺がここに居ても…」
潤「俺が良いって言ってるから良いんだよ!ただし俺が留守の間家の事やってもらうからな!」
翔「うん!ありがとう潤!」
…本当に良かったのか…?これで…