第14章 第14話
そんな事を話していたその時
<ガラー>
雅「えっ?」
翔「…潤…」
病室の入り口に潤が佇んでいた
そして俺に近付いてきて
翔「えっ…じ、潤?」
突然俺の事を抱き締めてきた
潤「…ごめん…翔…」
翔「え?」
…え?な、何で潤が謝ってるんだ?
潤「翔は俺の事をそんなに気遣ってくれてるのに…俺は自分の事しか考えてなかった…お前だって1人別世界に放り込まれて、不安でしょうがなかっただろうに…」
翔「潤…」
すると潤は俺から身体を離して
潤「約束するよ…お前は俺が必ず元の世界に戻してやる…だからそれまでは俺の側にいてくれ…翔…」
俺はその言葉を聞いて涙が止まらなかった
翔「潤…」
潤「何だよ…人の事言えないな翔…」
そう言って潤は俺の涙を指で拭ってくれた
翔「う…煩いな!」
潤「ハハ…」
翔「…潤…」
潤「ん?」
翔「…ありがとう…」
俺がそう言うと潤は穏やかに笑っていた