第14章 第14話
翔「以前智くんに言われた事があるんだ…俺は向こうの世界の事を誇張してるって…確かにそうだよ…俺は潤を通して向こうの世界の潤を見てた…俺は潤の事を見ていなかったんだ…」
雅「翔…」
翔「潤は自分の事を見てほしい…自分の存在に気付いてほしいんだ…でも多分俺には出来ないから…」
今潤に必要なのは俺じゃない…それはきっとこっちの世界の…
雅「でも潤はそれでも…」
翔「…今は良くてもきっと将来それでは我慢出来なくなると思う…それじゃあ潤が辛いだけなんだ…」
俺は潤の事傷付けたくない…潤には幸せになってもらいたいから…
翔「…でも、俺も卑怯だよな…」
雅「え?」
翔「自分から潤の所に押し掛けといて、突き放すなんてさ…」
あの時は寂しかった…誰も俺の事知らなくて…
ただ潤に会いたい…それだけだった…