第2章 大人になって①
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麗日お茶子は久しぶりの休日を目前にしていた
最近は災害救助要請が多く、全国を飛び回っていたから、休みという休みが全くなかった
プロヒーローになって2年、まだまだ駆け出しでやっと毎日の激務に慣れて着た頃。
束の間の休息。
休暇を取れたのは奇跡に近かった。
「明日はどこにも行きたくないわ…ゆっくり寝とこ…」
お茶子は毎朝けたたましく鳴り響く目覚ましを消し、ゆっくりと眠りについた
はずだった。
ピコン。
ピコン。ピコン。
ピコ。ピコン。ピコン。ピコン。
今からいい眠りにつける!みたいなころやったのに!
一体誰やのこんな時間に…
眠い目をこすりながら、もぞもぞと充電器のコードを引っ張りケータイを引き寄せる
ちらりと画面を見ると久しぶりに雄英のクラスラインが活動していた。
クラスライン‥久しぶりや、みんな元気しとるんかな…
みんな卒業してからはバラバラの勤務先に就職した。
たまにクラスラインは動くが最近はみんな忙しいらしく、しばらく動いていなかった。
去年、一度夏に飲み会が開催されとったんやけど、うちその時出張で行かれへんかったからな…しばらくみんなの顔見てへん。
ただ、雑誌や新聞で爆豪くんや轟くんの事は特集されている。
やっぱり、雄英卒ということや、在学中の活躍などから2人の人気や知名度は高く、新人特集でよく名前を聞くし、顔も見る。
あのしかめっ面で常に眉が釣り上がってた爆豪君が、クールな顔してモデルみたいに、雑誌に写っていた時は流石に吹き出してしまったけど。
2人は女性からの支持もあついらしい。
まあ、普段の彼を知らない人だったら、黙っていればカッコよく見えるのは普通やろうなとは思うけど。
もちろん、デクくんも、たくさん特集されている。
彼は相変わらずと言った感じで、庶民派というか、お茶の間の味方ポジションで、どちらかというと子供達やお茶の間からの支持があつい。
みんな、夢に向かって頑張ってる。
元気かなあ…
実際疲れてヘロヘロだし
できるなら夢の世界に飛びたいところだったが
思い出や衝動にかられLINEを開く。