第4章 はじまりのものがたり
かみさまのいいつけなら と
さいしょのうちは
いいつけをまもっていたあやかしたちも
そのはんようが とてもみじかいじゅみょうで
いのちをおえようとしているのに
きづいてしまうとこんどは はんようを
いみきらうようになりました。
そうしてあやかしにも あたらしく
はんよう というしゅるいがふえたのです。
はんようがうまれるたびに
いみきらわれましたが もともと
あらそいごとをしないあやかしたちは
そっとなかまはずれに するくらいで
にんげんのように いのちをうばうことは
しませんでした。
ですがそれは あやかしたちだけで
にんげんたちは きまったじきにしか
にんげんにならない はんようを
いじめたり ときにはあらそいごとに
まきこんだりして ねだやしにしようと
しましたが にんげんとまじわることも
あったため それはできませんでした。