第7章 交換留学?(幸村の章)
おまけ
忍と結ばれた幸村は、一人安土城に来ていた。
恋仲になった報告を、
信長を筆頭とした安土武将に言うためだ。
信長「やっと恋仲になったか貴様ら」
どうやら信長は最初からお見通しだったようで、
交換留学の話を受けたのも、
自分と忍の仲を取り持つためだったらしい。
この分だと自身の主である信玄様も、
おそらく共謀していることだろう、
幸村はそんなことを思った。
三成「お茶をお持ちしました」
何やら危ない手つきで三成がお茶を持ってきた。
とそこまではまだ許容範囲だったが・・・
三成が持ってきたものに幸村は絶句した。
お茶は地獄の沼を思わせるくらいの・・・
どぶ川のような濁った緑で、
お茶菓子は見たこともないような謎の物体だったからだ。
信長「恋仲になったかとは言ったが、
恋仲になることを認めるとは、
言うておらんからな。
どうした手をつけぬのか?
光秀作の菓子と、
三成が手ずから入れた茶だというのに」
その眼光はするどく、
まるで娘に手を出されて怒る父親のようであったと、
のちに安土城から命からがら、
越後に帰った幸村はそう語る。