第37章 なかぬなら・・・(信長ED)
忍「の・・・信長様・・・なんで・・・」
信長「貴様が素直にならぬからだ。
貴様に今触れているのは俺なのだぞ?
貴様の声を聴いているのも俺だけだ。
なのに何をためらう」
忍「こんな状態で信長様に、
触れられたくはありません・・・
こんな汚れた私・・・
信長様に触れられる資格なんかありません」
忍は信長の下でぽつりぽつりと、
その心を明かし始めた。
こんな場所で抱かれるのが、
嫌だったのは本当だ。
だけどそれ以上に忍は怖かったのだ。
ほかの男に薬をもられ、
ほかの男に未遂とはいえ、
その肌を見られ、
触れられてしまったことに・・・
信長を愛しているからこそ、
忍にとってその事実が耐えがたかったのだ。
汚れてしまった自分に信長が触れることに・・・
けれど心のどこかでは、
信長にもっと触ってほしい、
先ほど触れた主張したモノを、
遠慮なくつきたててほしいと・・・
そんなことを思っている自分にも気づいていた。
だけどそれが自分の意志ではなく、
薬によって無理やり、
うえつけられた感情のようで・・・
忍は恐れを抱いたのだった。