第37章 なかぬなら・・・(信長ED)
信長「口づけだけでそんなにも蕩けおって」
信長はそういうと、
むき出しのままの忍の胸へと手を伸ばす。
忍「んっ・・・」
薬に浮かされた忍には、
少し触れられるだけでも、
快楽を拾っていた。
触れている男が恋仲の男ならば、
その快楽は忍にとっては、
とてつもないものであろう。
だがかろうじて残っている理性が、
こんな場所で喘ぐことを、
交わることを拒み、
忍は懸命に声を抑えていた。
信長「耐える貴様も愛しいが、
素直に啼いて請えば、
楽にしてやるものを・・・」
忍「(ふるふる)」
信長は忍の胸を愛撫しながらも、
忍の弱いところは外していた。
忍をもどかしい感覚を襲う。
楽にしてほしい。
もっともっとしてほしい。
そう思っているのに、
反対にこんなところでやめてほしい。
そんな二律背反な思いを忍は抱く。