第37章 なかぬなら・・・(信長ED)
やがて二人は一軒の小屋へとたどり着く。
信長は忍を抱えたまま、
その小屋の中に入ると、
懐からお金を取り出し、
小屋の中にいた男に渡す。
男は信長に驚いた顔をみせるが、
やがて何事もなかったかのように、
そのお金を受け取る。
信長はそのまま小屋の一番奥の部屋に向かう。
部屋の中には褥が一組だけ敷かれており、
信長はその褥の上に忍をそっとおろすと、
自分もその横に胡坐をかいて座る。
忍「の・・・信長様?」
ここは安土城じゃないですよ?
そういう意味を込め、忍は信長を見る。
信長「分かっておる。だがあの姿勢のままでは、
俺の腰が先にやられそうだったのでな」
忍「ご・・・ごめんなさい」
忍は申し訳なさげに、
信長を見つめそう返す。
信長「・・・嘘だ。貴様を抱き上げた程度で、
やられるほど柔な鍛え方はしておらん」
忍「う・・・嘘だったんですか!?」
信長「半分嘘で半分本当だ」
信長はそういうと、
忍の手をつかむと、
着物の股の部分にもっていく。
忍の手にかすかに、
主張し始めた信長のモノが着物越しにあたる。
忍「―――っ」
その感触に、
忘れようとした薬による熱が、
再び忍のナカで出始めた。