第5章 嫌い!嫌い?好き・・・(上杉謙信)
情事の後、忍は謙信に背を向け座り込んでいた。
謙信「おい・・いつまで背を向けている」
忍「・・・・・・」
謙信「いつまで拗ねている。子供じゃあるまいに・・・」
忍「どうせ小娘だし・・あんた女嫌いって・・・」
謙信「女が嫌いなのと、これは別だ・・・」
忍の身体を背中から抱きしめながら謙信は答える。
忍「蹴っただけで根に持つなんて・・・」
謙信「お前・・・言っておくが、
男のこれを蹴るのはだけではすまないぞ・・・」
忍「秀吉さんにも言われた・・・そんな痛いの?」
謙信「・・・子種に関わるものだ。
二度とこんなことしてくれるな」
忍「子種・・・おなかの中熱い・・・」
謙信「そうだな・・・注ぎ込んだからな」
忍「子供できたらどうするんですか・・・?」
謙信「その時は産めばいいだろう」
忍「彼氏彼女でも・・・
夫婦でもないのに産めるわけない・・・」
謙信「彼氏彼女とはなんだ?」
忍「好きあっている恋人同士のこと・・・」
自分たちはよくて、
せいぜいセフレだと忍は内心思った。