第34章 狐と蛇(明智光秀)
光秀「待て」
光秀はそんな忍を捕まえた。
忍「え!?」
光秀「白蛇からのお誘いだ。
こんな簡単に終わるわけにはいくまい」
忍「え・・・まだ?」
光秀「まだ・・・だなというよりも、
お前自ら火をつけたんだ。
きっちり消火していけ」
光秀はそういうと忍のふくらみを、
背後からつつみこむようにもむ。
忍「んんっ」
光秀「甲冑や布で普段隠しているとは、
思えん大きさだな。
このふくらみで、
何人の男を篭絡させたのやら・・・」
忍「私の経験などあんたには関係ないだろうに」
光秀「さきほどの手管で、
生娘でないのは分かってはいる。
ならば遠慮はいらんということだな」
忍「遠慮?どうせ閨でもそうやって、
ほかの子泣かせまくってんでしょ?」
光秀「閨か?閨がいいなら、
このまま天幕にお前をさらうが?」
忍「・・・敵の女を連れ込んだら、
あんたのところにいる、
キーキーうるさい猿がわめく。
それでもいいなら連れ込めば?
ただしあんたと、
その仲間の命は保障しないけど」
光秀「猿・・・あの人たらしを、
そう呼ぶ女は珍しいな」
光秀は興味深そうにそう告げる。