第33章 我が儘(武田信玄) ※閲覧注意
忍「(信玄・・・信玄・・・)」
信玄「(忍・・・)」
長い交わりの最中、
二人は心の中でお互いの名を呼んでいた。
お互いのしていることは許されないことで、
お互いの名をこの場で呼び合うことも許されない。
だが、心の中でなら・・・
二人だけの秘密ならば許してほしいと、
誰に言うでもなく、
お互いの名を呼び、お互いに愛を告げていた。
信玄「―――く・・・」
信玄は直接声に出して、
忍の名を紡ぐのを堪えながら、
忍のナカにどっぷりと欲を吐き出した。
忍「――――っ」
忍も信玄を締め付けながら、
その白濁した欲望を受け取った。
忍はそのまま、眠りについていた。