第33章 我が儘(武田信玄) ※閲覧注意
忍「は・・・あぁ・・・」
信玄が壊れ物を扱うかのように、
忍の胸に触れるたび、
忍の声から甘い声が漏れる。
ばれてはいけないと、
忍は必死にこらえようとするが、
信玄の巧みな技により、
それももうあまり意味はなかった。
信玄「忍・・・
もう少し声を抑えてくれないか・・・
別に俺としてはいいんだが・・・
知られるとややこしい」
忍「んんっ」
抑えさせる気などないくせに、
信玄は口でそういうことを言う。
忍の口からはなおも甘い声があがる。
信玄「仕方ないな」
信玄はやれやれという感じに、
自分の帯を拾うと、
それで忍の口を縛る。
信玄「少しだけ我慢な?」
忍「んんっ」
忍は涙を浮かべ、
静かにうなずくしかなかった。