第30章 女城主の決断(信玄編)
忍「し・・・信玄殿・・・」
翌朝目を覚ましたらしい忍は焦っていた。
信玄「なんだもう起きたのか。
もう少し寝顔を見ていたかったんだがなぁー」
対する信玄は余裕そうであった。
忍「信玄殿・・・早くもど・・・うぅ・・・」
身体を起そうとした忍だが、
その身はすぐに褥に沈んだ。
信玄「あーあー・・・無理するのはやめなさい。
城にはあとでゆっくり俺が送ってあげるから」
忍「し・・・信玄殿・・・」
信玄「はいはい、痛むよなー。
初めてであれだけ激しくすればな」
信玄はさも分かっていたというように、
忍に告げる。
忍「信玄ど・・・し・・・う・・・
信玄殿・・・今度は足の間から・・・」
信玄「足?ああ・・・俺の子種だな。
奥深くに出したからな。
子ができてるかもなー」
忍「子・・・」
信玄「姫、俺の子できたら産んでくれるか?
男でも女でも何人でも何十人でも?」
忍「な、何十人は無理ですっ!」
信玄「あははそうだな」
信玄は笑うと忍の頭をなでた。
忍もしょうがない人というような顔で、
隣でほほ笑むのだった。
おしまい