第29章 女城主の決断(政宗編)
おまけ
(婚姻の儀の前の話)
信長「政宗・・・今何と言った」
政宗「ですから××国の娘を嫁にもらうと・・・」
秀吉「あそこは信長様の敵国だろ。
その人間を嫁になど・・・」
政宗「新しい城主は知り合いだ。
俺の国と同盟を組むことになっている」
家康「いつの間にそんな話してたんですか?」
政宗の言葉にほかの五人は怪訝そうな顔をする。
政宗「いつでもいいだろ」
三成「同盟の代わりに、
姫を人質にもらうということですか?」
政宗「嫡妻にそんなことするか」
光秀「ほう?側室ではなく正室にするのか・・・
政宗にそこまで言わすとは、
よほどの女なのだろうな?」
政宗の言葉に光秀は面白そうに問う。
政宗「ああ、あいつ以外考えられないと、
十年は待つくらいのいい女だ」
信長「政宗にそこまで言わすとは興味深い。
でその女の名はなんと申す?」
政宗「××国城主、忍ですよ」
信長「女城主だったか。
独眼竜を落とすとはとんだ女だな。
ますます興味深い」
光秀だけではなく、
信長も興味深そうな笑みを浮かべる。
政宗「信長様といえど、
あいつをやる気はありませんよ?」
政宗はそんな不敵な笑みを浮かべていた。
まるですでに忍が、
自分のモノになると確信していると、
言わんばかりに・・・